技術コラム

鋼材のガス溶断におけるメリットや当社のガス溶断の特徴についてご紹介

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鋼材のガス溶断は、古くから用いられてきた加工方法で、特に厚板鋼材の切断に適しています。本記事では、ガス溶断の仕組みからメリットなどについてご紹介します。

鋼材のガス溶断とは

鋼材のガス溶断とは、酸素と可燃性ガスの燃焼によって鋼材を切断する加工方法であり、酸素切断とも呼ばれます。ガス溶断の仕組みは鋼材表面を予熱し、そこに酸素を吹き付けることでできる酸化鉄に酸素ガスを吹き付けて切断します。

ガス溶断のメリット

以下にガス溶断のメリットについてご紹介します。

極厚板の切断が可能

ガス溶断は鋼材の厚板切断に適しており、100mm以上の厚板でも安定して切断できます。レーザー加工やプラズマ加工は30mm前後の薄板、中厚板サイズの加工に向いており、40mmを超えるような厚板の切断にはガス溶断が最適と言えます。

費用を抑えて加工が可能

ガス溶断はランニングコストの低さも大きなメリットになります。レーザー加工の場合は、設備維持費や消耗品コストがかかることで加工コストが増大します。また、プラズマ加工の場合も電力消費量とガス消耗量が大きく、ガス溶断よりもコストが高くなります。

一方で、ガス溶断は設備構造がシンプルなためメンテナンス費用も低く抑えられ、長期的な運用コストを削減できます。

ガス溶断におけるポイント

切断面の品質

ガス溶断では切断面が酸化層によって粗くなる傾向があり、レーザー加工やプラズマ加工に比べると仕上がりが滑らかになりにくい特徴があります。また、鋼材の厚みによって切断速度が低下し、後加工が必要になるケースもあります。

しかし、当社では熟練工による優れた加工技術によって切断面の品質を高めた加工を提供しております。

熱による歪み対策

ガス溶断は予熱と酸化反応で高温で加工するため、切断周辺に広い熱影響部が生じることで、材料内部の温度差によって収縮が不均一となり、歪みが発生しやすくなります。また、鋼材の厚みが増すほど熱量が大きくなり、変形のリスクも高まります。

当社では長年、溶断の経験を持つ職人が熱影響や歪みなどを考慮して精密溶断を行うことで、高品質なガス溶断品の提供が可能です。

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鋼材のガス溶断は株式会社鍛冶儀商店にお任せください

今回はガス溶断の概要からメリットなどについてご紹介しました。株式会社鍛冶儀商店では、熟練工による高精度なガス溶断加工を得意としており、複雑形状で通常はNC工作機械を用いるような加工であっても、ガス溶断で対応することでコストダウンをした実績が多数ございます。お困りの方はお気軽に当社にご連絡ください。

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