架台製作におけるポイントとは？当社の加工事例もご紹介
架台は設備の安全性や安定稼働を支える構造物で、鋼材の選定や溶接などの加工技術によって品質が大きく変わります。本記事では架台の製作の概要やポイント、当社の架台製作の特徴についてご紹介します。ぜひご覧ください。
架台の役割
架台とは、設備機器や配管機器、コンベアなどを設置するための土台となる構造物です。単に機器を載せるだけの台ではなく、機械や装置の動作を安定させ、作業性を高めるなど、製造ライン全体で重要な役割を果たします。
また、屋外などで用いられることも多く耐食性や耐候性なども求められるため、設計・製造段階で多くの注意点があります。以下に、一般的な架台の製作の手順と気を付けるべきポイントについてご紹介します。
架台の製作手順
切断・穴あけ・開先加工
まず、設計に基づいて鋼材を切断・穴あけ・開先加工などの工程に分けて加工します。ガス溶断やレーザー切断を用いた高精度な加工技術が必要になります。
溶接
加工した鋼材を仮組みし、ゆがみや寸法誤差がないかを確認しながら本溶接を行います。溶接技術は架台の強度を決定する重要な工程のため、高い精度の溶接技術が求められます。
また、溶接後のひずみ取り作業も必要になります。適切な治具や固定方法を用いることで溶接の安定性と精度を高めることができます。
塗装・仕上げ
溶接組立が終わった後、錆の発生などを防ぐための塗装処理を実施します。屋外使用の場合は防錆性能の高い塗装などを選定し、耐久性を考慮する必要があります。
架台の製作におけるポイント
適切な板厚の鋼材選定
架台製作では使用する鋼材の板厚選定が非常に重要になります。板厚が足りない場合、荷重に耐えられず、設備の傾きや振動増加の原因となります。そのため、設備の使用環境や条件を考慮して、適切な板厚を考慮する必要があります。
溶接技術と品質管理
溶接工程は架台の強度と耐久性を左右する最も重要な加工工程です。鋼材の隙間を埋めたり、鋼材同士を確実に接合することによって、架台全体の強度を高めることに繋がります。
当社の架台製作の特徴
当社は、コンベヤ用架台や設備用架台の豊富な製作実績があり、鋼材の切断だけでなく、角パイプへのタップ加工や溶接から塗装といった各工程を高精度に一貫対応することでお客様の横持ちの手間を削減しつつ、強度と安定性を兼ね備えた架台の提供が可能です。
当社の架台製作事例のご紹介
コンベヤ用架台
こちらは、900×1200×800サイズのコンベヤ用架台を製作した加工事例です。
製缶加工から溶接、さらに角パイプへのタップ加工までを一貫して対応することで、約1週間で製作を完了いたしました。当社では、長尺加工に対応できる立形マシニングセンタを保有しており、コンベヤ用鋼材をはじめとした長尺材の切断・製缶加工・高精度穴あけ加工までワンストップで対応可能です。
タンクの保持・固定用架台
こちらは、サイズ2000×2000mmの大型架台を製作した加工事例です。
タンクをしっかり保持・固定できる架台が必要とのご要望を受け、当社にて設計・製作を行いました。
製作工程では、まずバンドソーでH鋼を精密に切断し、チャンネル材については用途に合わせて斜め加工を実施。その後、H鋼とチャンネル材を溶接し、強度と安定性を両立した構造を組み上げています。
SUS304 架台
こちらの架台は、チャンネル材に対して切断および穴あけ加工を行い、フラットバーを溶接して組み合わせることで、十分な強度と安定性を持たせています。さらに、重量物の載荷を見据えて重要箇所へ補強板を追加溶接し、耐荷重性能を一段と高めました。
架台の製作なら株式会社鍛冶儀商店にお任せください
今回は、架台の製作の概要からポイント、当社の架台製作の特徴や実際の製作事例をご紹介しました。
株式会社鍛冶儀商店では、鋼材の加工、切断から穴あけ加工や表面処理、組立などの工程を協力企業のネットワークと自社設備を活用して短納期で対応いたします。架台の製作でお困りの方はお気軽に当社にご連絡ください。